🗓 2022年05月24日

山口県阿武町の誤送金事件が意外な展開を始めた。23日決済代行会社より3500万余りが町の口座に振り込まれたという。町は弁護士費用を含め5115万の損害賠償を提訴していた。思わぬ展開になった。ほっと胸をなでおろす人も少なからずいるだろう。

図らずも阿武町は今回の事件で全国区になった。思わぬ地域起こしのチャンスになったのではないか。「誤送金まんじゅう」でも発売すれば爆発的に売れるのではないか?

カジノで全額使いきってしまったものと考えていた私のようなアナログ人間には、仕組みがさっぱりわからない。

代行会社が誠意あるところだったのが幸いであったか。テレビのコメンテータ―によると捜査が進んで自分たちの非合法性を追求されたら困ると代行会社が立て替えたのではないかなどと言っている。真相は藪の中だ。

いずれにしても税金が霧のように散逸しなかったのは良かった。振込人の主体が不明で、町サイドは振り込まれたお金を寄付として扱うのかとか別な問題があるようだ。容疑者が誤送金で受け取ったお金か代行会社のお金か不明だからである。

容疑者の罪科も少しは軽減されるであろうし、分割して返済できる数字に近づいた。事件の発生原因、事件発覚後の田舎の市長初め町政の法律的な対処のお粗末さの印象だけが残ったといえる。

これで国民はバイデン大統領の訪日の意味を論ずることに集中できるのではないか。日本国の国防は待ったなしの領域に近づいている。残念ながら、武器商人の懐が潤う時代に我々は生きている。ウクライナの「コサック魂」と同じように我々日本人に「大和魂」は遺っているのだろうか。

続報:その後決済代行会社3社より合計で約4300万が阿武町へ振り込まれたことが判明した。田口容疑者も弁護士も全額カジノに使い果たしたと認めているのに不思議なことである。決済代行会社が賭博容疑に加担していると思われないために業者が立て替えている可能性が高い。業者はこれ以上の捜査機関の追及があれば困ると考えているのだろう。さて結末はいかに?

役場の新入社員が誤送金の犯人だと顔写真入りでネットに流布しているという。新入職員の父親がインタービューに応えていたが新入職員は命じられてフロッピーとか金融機関に持ち込んだだけだという。ベテラン社員が辞めてその後に入った新入職員と室長だけの二人体制だったという。それでは間違えたのは室長しかいないではないか。とばっちりを受けた新入職員は気の毒に尽きる。

(文責:岩澤信千代)