🗓 2022年09月12日
戦前には「国葬令」というのがあったそうである。東郷平八郎・山本五十六が該当した。どちらも結果的に戦意高揚にも利用されたという。
今回エリザベス女王の国葬は19日、安倍晋三は27日である。いみじくも安倍晋三にとって暗殺されたことはもとより葬儀の問題も不幸な出来事である。
何故なら、エリザベス女王の死は世界各国の共鳴を受けるだろう。しかし安倍晋三はどうだろう?外国の弔意客の顔ぶれを見れば一目瞭然になるであろう。
すなわち、安倍晋三よりエリザベス女王のふるまいの方が世界の人々に心の安寧を与えていた事実があるからだ。
先日会津藩の洋医古川春英の講演を行った。彼は3本の自筆の書を遺した。その中に「薫猶(くんゆう)を選びて作労すべし」というのがある。「薫」はいい香り、「猶」(ゆう)は嫌な臭いである。いい匂いを選んで努力すべきと言う。今回の国葬はいい香りなのだろうか?国民の過半数が反対である。安倍派にゴマするために国葬を岸田総理は決断したというテレビコメンテーターが多い。「猶」を見事に選んでしまったのが岸田首相である。
それに加え弔問外交の利点を岸田首相は主張しているが、各国の首脳と岸田総理は何のテーマで話し合うのだ?
その結果がエリザベス女王の賞賛と安倍晋三の不信感の増幅が今月中にはっきりする。米国大統領はイギリスの国葬には参加するかもしれないが、日本に来るのは副大統領だ。フランスの大統領は参加しないと明言している。安倍晋三が北方領土ですりよったプーチン大統領は参列しない。
過去には、国葬でなくとも大物政治家が来日したという。小渕総理の時は、国葬ではなく合同葬でも米国クリントン大統領が参列した。つまり、国葬でなくても弔問外交は可能だったわけだ。
性急な結論を出してしまったものである。岸田首相に「ご愁傷様」という以外の言葉は見当たらない。旧統一教会の問題に幕引きはできるのか?安倍晋三と旧統一教会はセットで国民は考えているのだよ。
国民が行動できるのは次の衆院選しかない。今までの国会議員の行動と今後の活動をよく監視して投票すべきである。国民に対し愚弄するような発言を繰り返すY大臣などは退場させないと駄目だ。ミカン箱に腐ったミカンが一つでも紛れ込むとミカン箱の中味すべてが腐るのであるから。
(文責:岩澤信千代)