🗓 2023年03月09日
ウクライナ・ロシアの隣接国のジョージア・モルドバで親ロシア対親欧米派の間でデモ頻発になっている。ウクライナ侵略が一層混乱要因にしている。
両国ともロシアにエネルギーで依存してきたので物価高に苦しむ国民の不満は最高潮に達してきている。
両国にはウクライナ難民が流入しており財政も圧迫されている。
特にモルドバには「沿ドニエストル共和国」として分離独立した地域があり92年以降ロシア軍が駐留している。両国とも今や火薬庫と言ってもよい。モルドバを混乱させている最大の要因は国境がウクライナと隣接していてウクライナ軍の兵力を分散させる意図があるという。ウクライナのゼレンスキー大統領はクリミア半島の奪還を含め2014年以前の領土奪還を目指しているが、アメリカのブリンケンはそこまでは無理だと発言した。本音なのだろう。日清・日露戦争の時代は戦争イコール領土の拡大であった。3国干渉により日本は戦勝国ながら多大な犠牲を払った割に思うような領土拡大が出来なかった。
出口の見えない混乱に世界はまきこまれてしまった。バイデンも戦争勃発時にはプーチンを悪しざまに言っていたが最近では復興のことを考えて国民に人気が高いプーチンに任せた方が良いだろうと批判を控えている。ロシア・中国に共通するのはツアー・皇帝が政治を牛耳ってきたので、民主主義は根付かないということである。プーチンの亡き後ましな指導者が現れるか保証できないからである。スターリンよりもっと残虐な指導者が現れる不安は付きまとう。中国も習近平にイエスマンの高齢者だらけの執行部だ。次期後継者の顔は全く見えてこない布陣だ。自分だけの独裁体制であるから次の指導者が見えないようにしている。自分がくも膜下出血で倒れたらどうするのだ?もし習近平が突然死したら次の指導者の顔が全く見えてこない。
それとは別に仮説として、ひょっとしたら台湾進攻はないかもしれない。なぜなら台北市長になった国民党蒋介石の孫が中国寄りなのでもし総統になったら台湾から中国の属国化を望むかもしれないからだ。そうなれば故宮博物館が統一されるかもしれない。その時、世界最大級の半導体組み立て会社は台湾を脱出するのかどうか。
(文責:岩澤信千代)