🗓 2023年11月07日

AERA 2023年11月13日号より。

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 岸田文雄政権の迷走が止まらない。内閣改造で女性閣僚を5人起用して「女性重視」をアピールしたと思ったら、副大臣・政務官人事では女性がゼロ(その後、文部科学政務官の交代で女性を起用)。防衛費の大幅増額などで増税が控えている中、税収増の「還元」で所得減税を実施するという。物価高で将来不安が募る国民の間では政権不信が高まる。岸田首相には、自民党内からさえ「何をやりたいのかわからない」という疑問が出ている。

年金の支払い延長論。減税メガネに5W1Hがない。特にH=HOWが全く欠如している。防衛費2%、誰がどうやって払うのか。減税の財源はどこにあるのか?

全く国民には理解できない。何をやりたいのか、国家の方向性はどうなのか。防衛は予算だけで完結するのか?自衛隊に入りたい人は減っている。尚且つ自衛隊のセクハラの不祥事は続いている。郡山の裁判の行方は?人がいないのに武器だけで戦えるのか?弾薬はいつまでもつのか?防衛には何が足りないのか?皇室は女性天皇を認めるのか?何の方向性もいわんや決意も見えてこない。

誰がそんなメガネ総理を褒めるのだい?「死に体内閣」の方へ進んでいるような気がする。総理になりたいという意欲のある人が自民党から現れないのが不思議なくらいである。

(文責:岩澤信千代)