🗓 2023年12月28日
EUはウクライナのEU加盟交渉入りを認めた。従来からハンガリーがウクライナの加盟に強硬に反対していた。EUの意思決定の枠組みは全会一致である。加盟27か国が拒否権を持っている。一国でも反対すれば合意は不成立だ。
今回はドイツのショルツ首相がハンガリーのオルバン首相に「コーヒーでも飲んできたらどうか」と会議場からの退出を促した。EU条約31条には「一部の代表者が退室して棄権すれば、残ったメンバーの賛成で全会一致が成り立つ」という取り決めがあった。
当然オルバン首相を採決前に説得した。EUのミシェル大統領・フランスのマクロン大統領・ドイツのシュルツ首相がオルバン氏を朝食会に招いた。そこでコーヒー退室の筋書きをショルツ首相が棄権を提案したらしい。強硬なオルバン首相には凍結していた1兆5700億円のEU補助金の支給再開というアメがハンガリーに与えられた。いわばゴネ得の決着だった。
もし仮にウクライナの加盟が認められればロシアのプーチンにとっては、痛手になるから強硬手段に出てくるだろう。ただNATOと違い軍事同盟ではないので集団防衛とはかなり違う。
スエ―デンのEU担当者は「コーヒーで棄権を促すなど初めて聞いた」と驚いた。
話は変わるが安倍派のキックバックで池田議員の事務所の家宅捜査に入るのに2時間も時間がかかった。これは捜査に協力的でないと検察の心証を悪くした。記者をバカ呼ばわりした議員は人がよさそうに見え、手心が加えられそうだが、この青年会議所出身の池田議員は
素直に取り調べを受けないということは何かやましい案件があるのかもしれない。
(文責:岩澤信千代)