🗓 2024年01月25日

ジャーナリスト・櫻井よしこ氏(78)が19日に自身のX(旧ツイッター)を更新。「あなたは祖国のために戦えますか」と問いかけ、賛否の声が広がっている。(スポーツニッポン)

戦後、日本はアメリカの核の傘の下で経済復興・成長を遂げてきた。ドルショックが起こる前は1ドル360円の為替レートで輸出量が伸びた。日米安保条約の元、軍事力にお金を使わなくて済んだ。その間、太平洋戦争中は戦場に兵士を送り込んできた教師たちが転向し、民主主義を生徒たちに教え込んできた。

私は昭和30年生まれ、戦後10年目にして生まれた。電話もテレビもない時代だった。農村にテレビが裕福な家に2台しかなかった時代。東京オリンピックは小学校の理科の教室で全員揃って見た。クイズ番組に友人が出て下駄が当たり大笑いした。昭和40年頃からようやく各戸にテレビや電話が普及した。そのような時代に育った私は戦場に行きたいとは一切思わない。子供の頃から血を見るのも嫌いでカエルの解剖実験など大の苦手であった。であるから戦争で人を殺すことなどできないと思っている。ましては敵兵にも家族があり親や子が帰りを待っている。農家の長男坊として何不自由もなく育って大学を出て社会人になった。しかし、私は祖父の顔を知らない。すでに太平洋戦争末期昭和20年3月の硫黄島で戦死している。7人の叔父叔母たちは、早くに父親を亡くしたが立派に成長した。だから私も戦争が祖父の戦死により身近にあった。子供の頃戦死した祖父の話を聞きたいと祖母にねだった。軍歌を歌ってと祖母にねだると「行ってくるぞと勇ましく・・・」ここからは続かない。いつもだ。亡き夫を思い出すのだろう。そのことに気が付いたのはずっと後のことだ。厚労省の主管で硫黄島の巡礼慰問に従兄弟たちと行った。青い海と青い空に向かって心の中で祖父の名を呼んだ。灼熱の塹壕の中で祖父は戦ったのだ。栗林中将は死を覚悟して突撃するのを禁止し、塹壕を作り長期戦をし、本土空襲を引き延ばす作戦だった。孤島に水と食料もなかった。サメがいるので暑くとも青い海に飛び込むこともできない。

櫻井よしこ先生の言葉が炎上しているようだが、先生の言は正しいと思う。戦後言い続けられてきた民主主義は、今回のキックバック裏金の原因の一つでもあると思う。すなわち民主主義の腐敗を生んだのである。政治資金規正法は会計責任者が罰せられ議員本人は逮捕されないザル法である。この類の悪徳政治家に国を想う愛国心などを期待するのは無理だ。まず周りの人々を見てみよう。日本が危機に陥った場合ウクライナ国民のように祖国を守るために銃を持って立ち上がりますか?この機会に周りにいる人に問いかけてみれば現在の状況がわかります。蒙古襲来の時は室町幕府の武士団が祖国を必死で守りました。あの時台風が来なかったら蒙古の支配下におかれたでしょう。封建時代は殿様の為と言って体を投げ出す武士の集団がいました。今日本には自衛隊という戦える集団がありますがたかだか27万人、北朝鮮軍の軍人数と比較しても比較になりません。そこに愛国心の持った日本人がいなかったら戦争に負けるのです。こういう私はもうすぐ70歳、戦場に行けば足手まといになるだけです。二人の息子は40歳ですが祖父の戦死が近くにあるため、戦場に送りたいとは決して思いません。

ウクライナ戦争では、ロシアの若者は手足の骨を折ったりして徴兵検査を免れる算段をしたニュースが伝わっています。人を殺すくらいなら自分の骨を骨折させた方が良心に忠実です。

櫻井先生のこの問いかけに対し、自分の身に置き換えてよく考えてください。ショッキングな言葉尻だけでとらえてああだこうだと言っている場合ではないのです。

「大和魂」という言葉はどこに行ったか、日本国民たるもの、わが身に置き換え自問自答してみましょう。まさに日本はその時期に来ているのです。

(文責:岩澤信千代)