🗓 2024年03月06日
皆さん、フォークダンスの「マイム」を知っているでしょう。このマイムはヘブライ語で「水」ということです。第二次大戦ではナチスドイツの迫害によりユダヤ民族の三分の一600万人が命を落としました。イスラエルの不幸は第一次大戦から始まる。ドイツと戦っているイギリスはドイツと連合を組んでいたオスマントルコ帝国と戦うためにユダヤ人部隊を作り交戦し、戦勝の折にはイスラエルの領土を認めるという約束をしました。一方で、オスマン帝国の支配下に置かれていたアラブ人に対して、「オスマン帝国に反旗を翻せば、パレスチナの地にアラブ人国家を建設する」という「フサイン=マクマホン協定」を締結していたのだ。いわゆる「二枚舌外交」である。ヒットラーのホロコーストにより第二次世界大戦以降パレスチナへの移住が増えてきました。人間が生きていくためには水が必要です。井戸を掘りあて喜んで皆で踊ったのが「マイム」で全世界に広がりました。当時80万人だった人口が今は400万人です。IT技術では世界最高水準にある。
今イスラエルのガザ侵攻が終息していないが、これは根本的にイギリスの植民地主義のこの二枚舌外交のせいだ。パレスチナ問題が解決しそうになったことがある。PLOアラファト議長とイスラエルのラビン首相が和解した時だ。この約束が履行されていたらユダヤ人とアラブ人が仲良く共存できる可能性があった。だが不幸にもラビン首相が暗殺されてしまった。
今回の事件は、軍事力に圧倒的に劣るハマスが蜂起した。軍事大国イスラエルにかなうはずがないのに戦いを挑んだ。もとより武力では横綱と十両以下の力の差はハマスにも十分わかっていたはずだ。ハマスの地下トンネルはかなり破壊された。でもイスラエルのネタニエフ首相は一向に手を緩めようとしない。ネタニエフ首相には尊敬する兄がいたという。テルアビブ空港でハイジャックされた人質を救出する作戦で死亡したという。ネタニエフはその尊敬する兄の後を追って行って軍人になった。NHKの番組で見たが二人の兄弟はとてもハンサムだ。
ロスチャイルド財閥とか米国大統領選の思惑とかでパレスチナの運命は翻弄されてきた。根本的な解決策は領土を分割して住み分けをはっきりさせアラブ人とイスラエル人が仲良く暮らすことであるが、いかんせん「歯には歯を、目には目を」の国家対立であるから解決が難しい。黒船・元寇と領土を奪われるリスクはあったが、異民族との凄まじい陣取り合戦をしなくて済む我々は幸福なのかもしれない。
(文責:岩澤信千代)