🗓 2025年07月24日

トランプ関税が妥結した。鉄鋼アルミは除くが15%だ。思ったよりいい数字だ80兆円の投資枠もついている。その投資額の90%はアメリカが回収するのだと。ラトニック商務長官をカウンターパートナーとして粘り強く交渉したのだと。

しかし、石破おろしは止まらない。「六甲おろし」を聞くと皆元気になるのだが、石破おろしには権力闘争の陰湿さが付きまとう。このトランプ関税の結果が投票前だったら、自民党がこれほど負けなかったかもしれない。

同郷の側近赤沢大臣の大手柄はそのまま石破茂の首相辞任の花道にされそうだ。まことに皮肉なことだ。

8月には80年目の終戦記念日、アフリカ会議もある。石破が総理大臣として出席したい気持ちはよくわかる。自民党では両院議員総会で総裁を決めようとするうねりは止まらない。茂木派などを中心に署名活動も始まった。自民党の総裁になっても、一国の総理大臣になるためには衆議院の決議が必要だから過半数を自民党がとるのは至難の業だ。立憲の野田ではダメだろうが勢いに乗る玉木を首班指名に持ち込めれば野党が一致団結し自民党以外の総理大臣を選べるかもしれない。さあて。野合の野党が一致団結し、首相候補を選べるか。政界秋の陣は荒れまくるぞ。議席を大幅に減らす可能性大の自民や立憲は衆院解散を選べない。国費600億円もかかる。河野や谷垣など自民党総裁になっても総理大臣にはなれなかった人物はたくさんいる。

問題は野党が候補者を一本化できるかだな。一本できて政権交代ができても野党の考えは同床異夢でてんでバラバラ、参政党は天皇主権の憲法改正などというかもしれないし、参政党の神谷代表がいきなり副総理財務大臣や官房長官になるやもしれず。選挙で横ばいだった立憲民主党に国民はリーダーシップを期待しなかったのは明白だから埋没するには目に見えている。

(文責:岩澤信千代)