🗓 2024年04月22日

真理は寒梅のごとし。あえて風雪を侵して開く。」

 教え子深井英五に渡した色紙の言葉である。20日の同志社校友会福島県支部総会の懇親会で事務局から頂いた創立150周年記念誌「同志社精神を考えるために」の中にも出ていた。新島襄は風雪の時期につぼみを貯え暖かくなると花開く寒梅を愛した。自宅の庭にも植えた。

 新島八重について拙書「不一・・・新島八重の遺したもの」の資料を集めた時にこの漢詩を知った。

だからNHK大河ドラマのタイトルがきまったときに「嘘だろう。八重の梅」だろうと思ったくらいである。今でもそう思っているが、今年の鶴ヶ城の桜を見て、やはり桜の方が華があってよかったのかなとも思っている。

 この前、先輩が横浜から来た時に3個しか渡せかった「タラの芽」が一週間もたたないのにいくつも芽が出ていて、てんぷらにして食べた。タラの芽も梅も冬の寒い時期につぼみをあったためており、時期が来れば人々を楽しましてくれる。雌伏10年とかよく言うが、寒い逆境のときにこそ力を蓄えねばならない。

 新島襄の遺した手紙や旅行記などは同志社内で研究の対処となっており新島研究会などもあり、ガウデイのサクラダ・ファミリアのように新島襄の精神を理解しようと努力がなされている。5月12日群馬県安中市を訪れるが、新島研究会のメンバーが10人も出迎えてくれる。新島襄の根本精神は「人を愛せよ」である。

(文責:岩澤信千代)