🗓 2025年03月07日
皆さんもキャンベルズの名前を聞いたことがあるだろう。今日の日経新聞を見ていて笑ってしまった。キャンベルズは缶スープに使うブリキ鋼板とチップス製造に使う菜種油をカナダから輸入している。そこに25%の関税がかかるので製造原価が跳ね上がる。それで終わらない。おもな輸出先がカナダであり、今度はカナダの報復関税が必要だ。商品の価格を上げなければならない。そうすればカナダで製品が売れなくなる可能性がある。2025年7月期の業績予想では「合理的に見積もれない」と関税影響は織り込まなかった。
すなわち自国第一主義というトランプの政策は防衛産業を潤すことはあっても他の産業を窮地に追い込む危険性をはらんでいるということだ。メキシコの自動車に関税をかけないといううのは自国のビッグスリーの工場がメキシコにあるので関税をかけられないのだそうだ。全然副作用を考えないで薬を投与しているのと同じだ。毒薬を投与しすぎて倒れる企業も出てくるぞ。いつ米国民が気が付くのだろう。トランプの関税攻撃は一見グレートアメリカを目指しているように見えるが実際は国内の物価高を招き、国民一人一人に負担が回ってくることなのですよ。
すなわち自分たちが大統領に選んだのはマッドトランプだった悲劇に気が付くのです。
南無阿弥陀仏。
(文責:岩澤信千代)