🗓 2025年04月07日
アメリカ憲法第2条第4節の
「大統領、副大統領および連邦政府職員は、 反逆罪、収賄罪または他の重大犯罪および 非行行為によって訴追され、 かつ有罪の判決を受けた場合は、 職を免ぜられる」
世界で反トランプのデモが渦巻いた。でも任期途中で辞めたのはウオーターゲート事件のニクソンだけだ。それも自発的辞任だ。重大な犯罪を起こさないと辞めさせられないのだ。
下院が弾劾の訴追(impeachment)を行う。下院議員の過半数が賛成すれば、大統領は正式に弾劾される。しかし、弾劾されたからといって即座に職を失うわけではない。次に、上院で裁判が行われ、出席議員の3分の2以上の賛成によって有罪と判断された場合、大統領は罷免される。過去にはアンドリュー・ジョンソン、ビル・クリントン、ドナルド・トランプが下院で弾劾されたが、いずれも上院で罷免には至らなかった。
トランプを支持した自動車労組の構成員もインタービューで嘆いていた。自国の自動車会社にも工場閉鎖や解雇が及んできているからだ。まさにブーメラン現象だ。狂犬トランプの首に鈴をつけるのは至難の業だ。共和党のトランプ支持者は今になって気が付いただろう。「グレートアメリカ。」ではなく「ブローク・アメリカ」(アメリカを無一文にする)だということを。物価高で自分たちの生活が脅かされることになることを。シャンパンも関税で高いものにつくということが現実味を帯びているのだ。さて、上院の弾劾裁判迄行くかどうか。
それとも、トランプが追い込まれて病気を理由に辞任するかに期待するしかないのか。
(文責:岩澤信千代)