🗓 2023年08月30日

中井先生は労作「明治の兄弟」で柴兄弟を取り上げておられます。


   『会津人が選んだ日本人の心』を読んで

中井けやき

 著者・弓田八平氏について、柴五郎ファンというご紹介を受けました。

さっそく本書を開くと、柴五郎の話から始まっています。

著者の思いのこもった「日英同盟の陰の立て役者」を読むうち、卒業論文「柴五郎とその時代」を書くため、会津はもちろん、斗南藩のあったゆかりの地を訪ね歩いた日々がよみがえりました。

『会津人が選んだ日本人の心』は、著者の思い、それぞれの人物の偉業、後世に遺した心を伝えたい、広めたいという著者の心意気が大きな活字で表現されています。

ゆかりの写真がたくさん掲載されており、既知の人には懐かしく、未知の方には想像の助けになりそう。

また本書には、筆者の好きな人物が何人も登場、すぐに本編に入り込めました。

目次を掲げてご案内します。気になる人物・事項あればぜひご一読を。

ちなみに、NHK朝ドラ「らんまん」主人公が、2023.8.30放送回で台湾に出張。

その台湾について、本書を読むと当時の日本と台湾についての時節が推し量られそう。

 

『会津人が選んだ日本人の心』弓田八平著

一 日英同盟の陰の立役者      柴五郎

二 先見の明と優しさ        蒲生氏郷

三 台湾の食糧確保に命を懸けた   八田與市

四 台湾人に最も敬愛される     明石元二郎

五 戦後日本の復興の象徴 昭和三十九年東京オリンピック開催の立役者

フレッド・イサム・和田

六 恩送りの国           トルコ

七 パラオ共和国とブルネイ王国の親日とは

八 ポーランドとベルギー 日本との関係