🗓 2020年02月20日

現在、人類は未曽有のウイルスと直面している。WHOはそのウイルスを「COVD-19」と名付けた。このウイルスは「お化け」と同じで正体が見えないから怖い。人類の知恵でいずれは勝つだろうが、今は有効なワクチンがなく、致死率は低いと言われるが感染力は極めて強い。日本では濃厚接触者が分かりづらくなりつつあり、「市中感染」が広がり発生源が特定できなくなりつつある。

そんな中、あたたまる映像が映し出された。中国の武漢から避難してきた人達が一時避難していた千葉県勝浦市民の一連の行動である。舛添前東京都知事が公私混同したと言われる「三日月ホテル」前の砂浜にホテルから引っ越しができるようになった人々に「がんばれ」とか「また来てね」など勇気づける言葉を砂浜に書いた。太鼓を鳴らし同胞の無事を応援した。森田健作千葉県知事がホテルの支配人にマスクもつけず感謝している映像も流れた。感染疑いがある人を宿泊させたら、次の営業に差し障りが出る可能性もある中でのホテルの受け入れ決断に最大限の謝意を表したのだろうが地方行政のトップとしての無防備なふるまいは失笑をかった。

一方厚生省に足止めをさせられていた「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客で乗客の一部は下船し2月19日にまだ開業前の愛知県の開業前の大学病院で待機することになった。受け入れ先での住民説明会も放映されたが、感染可能性のある人の受け入れに否定的な意見も出た。開業前なので医療行為はできないという。

さて、我々日本人は勝浦市民の行動と愛知県の人々の反応とどちらを取るだろうと考える。自分に置き換えれば二つともあり得るのではと思う。すなわち、その現実が直前にならないと判断できないのだ。感染の疑いがあり窮屈な思いをしいられた同胞にエールを送った勝浦市民の行動力に最大の敬意を表する。

(文責:岩澤信千代)