🗓 2020年03月28日

2月下旬に依頼していた“まくり“が表装されて戻ってきた。
いずれ、表装しようと思って手元に置いておいたものをふと思いつき懇意にしている朝雲堂に額装依頼していたのである。

今になって思うとそれは虫の知らせであったのかもしれない。2月23日の大学校友会の「新年会」で攬勝亭が売買されたことを先輩から聞いた。その後添付の新聞記事になった。

(民友新聞 2月28日付)

御薬園・可月亭と共に会津3庭園と呼ばれ歴代の会津藩主にも親しまれてきた庭園である。有名な小堀遠州の弟子目黒浄定が手を加えた。個人の私有地を民間の不動産会社が買い取り宅地化するという。

文化的価値のあるものを保存しようという行政の縛りがあったら別の活用もあったのだろうが、もう手遅れである。
更地にして住宅地になる運命で庭園の風景は消滅する。そんなことで今後は「額装した攬勝亭」から背炙山せあぶりやまを望むことになる。

あまり知られていないが、八重の生家「山本家の墓」がある大龍寺の庭も目黒浄定が作庭したと伝えられている。特に紅葉が実に素晴らしい。そして「鶴瓶の家族に乾杯」にも出演された住職の奥様宮子さんに会えてお話を聞くことができたらとてもラッキーなことですよ。

(文責:岩澤信千代)