🗓 2021年01月14日

貴景勝が4連敗となり横綱昇格はほぼ絶望となった。3連敗までなら残り12勝し優勝して横綱昇格も可能と私は予想したのであるが、今場所の大栄翔の活躍などからすると優勝は2敗までと考えられるからだ。やはり「横綱」になるということのプレッシャーは並々ならぬものである。初日の敗戦から貴景勝は自分を見失ってしまったように見える。敵は自分の中にあった。
 一方、日本国首相は目に見えない敵である新型コロナと戦うも、人心は離れていくばかりだ。未知のウイルスであるコロナ対応は経験則が役に立たないのは理解できるが、首相はボキャブラリーが貧困なため西ドイツのメルケル首相のような国民の共感を得られていない。状況をわきまえず「ガースー」と自分を称するなどTPOに全然マッチしていないこともある。緊急事態宣言による飲食業に従事している国民のやるせなさを理解できているのか?
 「生きるか死ぬか」「コロナで死ぬか、飢えで死ぬか」という国民の窮状をどうやって解決するか。肝心な時に慣れない英語で言葉を発していることなど残念である。GOTOキャンペーンが感染を広げている「エビデンス」(証拠・根拠)がないというが、飲食業が感染を拡大しているという「エビデンス」はあるのか。悪者探しで飲食業がやり玉に挙がっているようにしか見えない。専門家の意見というがその専門家は飲食業が原因であるというエビデンスを持っているのか?飲食業に限らず人の接触を減らす以外に方法はないのではないか。飲食店にとって家賃や人件費はそれぞれの店によって違い、また貯蓄高などで対応能力も差がある。一律の支援金はもとより効果には疑問が付きまとう。夜8時の分を昼間稼ごうと思っても、昼夜を問わず駄目だという。サイゼリアの社長が怒るのは理解できる。空気清浄機の設置などコロナ対策の為多額な設備投資をして顧客の安全を確保しようとした店も多い。
 世界的にコロナが終息するかわからない中でのオリンピックを開催するのはどうかと意見も多い。人生をかけてきた選手の努力を無にすることもできない。本当に八方塞がりである。国民の個々人が感染源にならないように注意するしか術はないのだろう。

(文責:岩澤信千代)