🗓 2021年02月04日
「蚤の心臓、サメの脳みそ」と現職総理の時に揶揄された森喜朗が又失言をしてしまった。「女性が入る会議は長くなる。」と女性蔑視とも受け取れる問題発言である。海外のメデイアも大々的に取り上げている。NYタイムズなど「インターネットで辞任を求める声が強まっている」と報じた。
無職の人の発言だったら看過されただろうが、東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の現職会長である。辞任を求めているのはその会長職である。このコロナ禍の中、オリンピックを開催すること自体妥当かどうか国民の意見が分かれている中極めて不用意な発言である。晩節をこのオリンピックという花道を通ることのできる可能性のある人なのに非常に残念である。
選手のオリンピックにかける熱意と努力を評価する私は、無観客であろうが是非とも開催してほしいと願っている。
人類が困難にぶち当たったときに未来を表象するものが欲しい。現在の技術を最大限に生かして選手のコロナ対策などを万全にし、是非とも開催してほしいと願っている。
海外のメデイアは「責任者のとんちんかんな発言」と伝えているが、一人の不用意な発言が波乱を起こすような事は是非とも避けてほしい。この原稿を書いているとテレビのコメンテーター、モーリー・ロバートソンは「アメリカでは女性の副大統領が誕生している。このまま森会長が現職にとどまるなら、日本は最大の忖度社会と思われる。」と発言した。森氏がラグービー協会で長らく日本スポーツ界に貢献したことは私も認めるが、組織委員会の会長就任は確かに忖度だったのかなあと思わざるを得ない。
(文責:岩澤信千代)