🗓 2021年09月15日

週刊現代を読んでいてみずほ銀行のシステムは、正常化できないと思った。3行合併時から第一勧銀は富士通、興銀は日立、富士銀行は日本IBM  と使っていたシステムのつぎはぎだった。19年前のシステムトラブル後、11年6月に4000億円をかけて「MINORI」の開発に着手し19年完成した。どうもその中にコンプューター言語「COBOL」が使われていて、新しい言語でシステム構築するはずが出来なかったらしい。尚且つシステム開発に携わった人々が鬼籍に入り解明ができなくなってしまったらしい。全容解明が不可能なそうだ。

すなわち、新築しようと思っても不可能で増改築しかできなかったようだ。今年に入り7回目のトラブルを起こしているが、金融庁がいくら改善命令を出しても根本的な治療は出来そうもない。「瑞穂の国」で「実り」を期待し、その安易な命名をつけたようだが、病巣は深い。おそらく、完全復帰は期待できないだろう。合併時、戦争で一番最初に沈没させられた戦艦の名前が「瑞穂」と揶揄されたが、まさに笑い話の通りになっているのが不思議だ。

スペインで今も建築されて続けているガウデイのサクラダフアミリアと同じなのがまさしくみずほのシステムである。まさに設計図無き違法建築なのだ。ただし、サクラダフアミリアは観光客を喜ばせるが、みずほは利用者を困らせるという大きな違いがある。サクラダフアミリアは9代目設計責任者のジョルディ・ファウリが、ガウディの没後100年にあたる2026年に完成予定と発表している。

しかし、みずほのシステム健全化は、抜本的な手術をしなければ、完成の時期は永遠に答えられないだろう。

(文責:岩澤信千代)