🗓 2021年11月19日

大谷翔平は投票者から満点の420点を採って押しも押されぬ米国大リーグのア・リーグMVPを獲得した。記者30名の満票は史上19人目の快挙だそうだ。前評判が高く実際決まってもサプライズはなく、良かったという印象ではある。投げてよし、打ってよし、走ってよしの活躍は大いに大リーグを沸かせた。受賞発表の場では司会が感謝の言葉を発していたのが印象的であった。「大リーグを盛り立ててくれてありがとう。」

将棋の藤井竜王といい、信じられない快挙を日本人が具現している。

それに反するように政治の混迷はどうなっているのだ。子供に一律給付金10万円の話が話題になっている。所得制限960万を設定したために共稼ぎしていて1900万ある家庭にも配分されるという。配分先が50年前に決まった児童手当基準に沿っている為という。スピーデイな給付をするためと強弁しているが、専業主婦が多かった時代と現在は共稼ぎの夫婦が多くなっているので世帯年収の構成がかわっている。

前回の一律10万円給付したときに貯金に回り消費に回らなかったので、消費による景気浮揚が出来なかったと麻生前財務相がさも正論のように話していた。それは国民が判断して費消するかしないかだけの問題だ。貯蓄に一時的に回っても将来は消費に回る。

尚且つ半分の5万円はクーポンだという。クーポンの印刷代や自治体への発送費など前回の試みでは数百億円かかったという。本当にばかげた策だ。自治体にも無駄な作業を転嫁する。

高額所得者はそれなりに高額の税金を払っている。コストを考えると年収により分ける必要などないのだ。その意味では公明党の主張が正しかったのだ。

公明党が衆院選の公約との整合性を貫くために自民と妥協の産物を生んだ。自民党は財務省の意見を採用した。今では自民・公明ともに児童福祉手当の名簿を使うのが早く給付できると自己防衛に必死だ。

今日のテレビのコメンターがいみじくも言っていた。「岸田総理は他人の意見をよく聞くと言っているが、耳と耳の間の脳みそを使っていないのではないか。」と。岸田政調会長の時に30万が一律10万と二階幹事長の一声で決まったが、今回も岸田総理が給付金については頭脳を使って判断しているとはいいがたい。今日発表になる56兆円ともいわれる経済対策もそう期待できないのかもしれない。子供への給付は年収制限を撤廃して一律給付に変更する英断は岸田内閣には期待できないのか。

(文責:岩澤信千代)