🗓 2022年09月19日

ANNの世論調査では岸田内閣は36.3%と発表された。一般に世論調査での30%台は内閣が存続するかどうかの分岐点と言われる。見事に菅内閣が継続できなかった理由はそこにある。

おそらく27日の安倍晋三首相の国葬は一段と支持率を下げる舞台となるであろう。岸田総理は国葬の判断をして自ら地雷を踏んだ。

自民党内に寝首を掻こうとするとする輩が現れれば見事に岸田内閣は瓦解の方向へ進むのだろう。就任以来新自由経済主義の姿は見えてこない。「丁寧に説明する」と言って記者会見は開いているが、まったくを以て中身がない。国会でも丁寧に説明をすると言って答弁してるが中身が伴わない。

ああ何たる日本の悲劇であることか。

今2016年6月26日宝島社発行の「田中角栄・・・心を打つ話」を読んでいるが、毀誉褒貶の多い田中角栄には日本国を何とかしようという意思があった。

今の政治家に身を賭して何とかしようという気概のある議員が見当たらいのが残念である。中国は「井戸を掘った恩人を大事にする」という。江沢民と周恩来・田中角栄の信頼なくして大業はならなかった。日中友好50年目に当たる今年は台湾有事の可能性が増大している。田中角栄が1972年9月29日に日中共同声明を発表したときと比べ、中国の軍事力は、海軍力を含め当時と比べ増大している。当時、空母なんかとても持てる状態ではなかった。

9月27日の安倍晋三国葬の日のわずか2日違いで日中国交50年の日を迎える。日中国交回復の記念に贈られたパンダを一目見ようと民衆は徹夜して列を作った。機動隊も出動したという。安倍晋三の国葬の映像をどれだけの人が見るだろうか。ちなみにエリザベス女王の国葬は40億人が映像を見たという。

パンダ以下のフィーバーだろうということは想像できる。

(文責:岩澤信千代)