🗓 2022年09月24日

安倍晋三のアベノミクス・三本の矢・モリカケ問題・桜を見る会・国葬。私が故安倍首相を評価しないのは根底に彼が長州人であることが原因に思える。尚且つ次の有力な首相候補者である林芳正が長州人であり、有力な国会議員が福島県にいないこことなど焦燥感があるからであることは自覚している。林芳正は外国留学の経験もあり語学力もあり、世界の要人と伍して戦える人材だ。

一方福島県出の議員は法相などの要職をあてがわれても、稚拙な国会答弁で醜態をさらけ出し、その任にあらずで自滅していく姿を幾たびか目にしているので情けない思いをたくさんしてきているからだ。明治期の東大総長山川健次郎などと比べ、会津人は小粒になってしまった。すでに会津出身の渡部恒三のように憎めない政治家が見当たらない。渡部恒三は「東北のケネデイ」にならんとし当選回数が増えても総理の座が遠のくと今度は「昭和の黄門さま」になってズバズバとものを言って福島県民のみならず国民に愛される政治家であった。政治では岩手県が首相を輩出し白河の関は超えているが福島県には有望な人材が見当たらない。

 

私の名前は父方の祖母(信代)と母方の祖父(千義)の合体である。名付けた祖母が学識のある大叔父(祖父の兄)に褒められたと自慢していた。私が初めて信千代を目にしたのは新聞で見たのだが、九州の方で交通事故で同名の人が死亡していた。

 

信千世氏は知る人ぞ知る岸家の御曹司の名前である。元首相岸信介(のぶすけ)の曾孫で父親は安倍晋三の実弟であり、今は防衛大臣秘書官である。すなわち安倍晋三の甥にあたる。文芸春秋9月特別号には信千世氏のインタヴュー記事が載っている。こちらの方は岸家の長男はみな「信」が付くという。いわゆる通字である。会津松平容保の長男は容大(かたはる)である。容大には子供がいなかったので弟保男が継いだ。現14代当主は保久(もりひさ)しであり、次代は親保(ちかもり)であり容保の保を通字としている。家名の一貫性を保つため1文字を代々受け継ぐのは現代でも多い。「千世」は母方の祖母が幸福や平和をもたらす千羽鶴のように世の中に羽ばたいてほしいと付けたという。私の祖母のように単に名前を合体させたのではなく、さすがに名門政治家にはいわれが付きまとう。

証券会社の面接(役員面接で新橋の芸者の名前と同じと言われた)を除いて、ほぼ私の名前を汚す場面に巡り合わず、徳川家康の幼名竹千代を連想するようでいい名前だと言ってくれる人が多いので、特段祖母の名前の付け方に不満もなく過ごしてきた。

文芸春秋を見て気が付いたのだが良家に生まれると大変だなあということだ。安倍派の源流である福田派創立者福田赳夫の直系の福田達夫は華々しくマスコミに登場し顕職をゲットしたが、旧統一教会に関する無用の発言で顰蹙を買った。

子供が親を選べないように部下も上司を選べない。名前も一生付きまとうやっかいな代物である。

(文責:岩澤信千代)