🗓 2022年10月13日
自民党安倍派(清和政策研究会)の塩谷(しおのや)立(りゅう)会長代理は13日の派閥会合で、今週中にも行うとしていた安倍晋三元首相の後任会長を含む新体制の決定を先送りすると表明した。
やはり塩谷会長代理は役不足でまとめきれなかった。選挙区で敗れ比例で復活した塩谷氏はもとより何の実績もない。主要大臣で国政を牛耳ったこともなく、ただ当選回数が多いだけで他に何のとりえもない。本人を会長に集約したかったようだが当選回数の少ない若手議員には自分の選挙基盤の脆弱さを考えて相当の反発があったようだ。元総理経験・元派閥領袖の森喜朗前首相にもそっぽを向かれたようで万事休すとなった。
さて、安倍派は各派閥の草刈り場になるか,世耕弘成参院幹事長のグループが分派活動をするか、あるいはガースー元首相が安倍派に手をつっこみ自分の派閥を作るか。もう一人の会長代理のダーテイ下村博文もいるし、政局は面白くなってきた。今回下村氏の名前が出てこないのは派内でも人気がないのだろう。また旧統一教会の名称変更に絡んでいる人物を派閥会長にすれば安倍派全体が火達磨になるし、動けないわな。元文部次官が政治家の関与がなければ前例を破って名称変更を許可することは官僚の習性からして絶対しないと明言してますよ。
麻生派が焼け太りするかもしれないし。いずれにしても安倍派を頼りにしてきた岸田首相が一番肝を冷やしているだろう。当然、最大派閥をまとめる人がいなければ自民党総裁選は荒れる。岸田再選ははるか彼方に飛んで行ったかもしれないし。
13日の派閥会合後、塩谷氏は記者団に「性急にやると逆に結束を損ねる。『近々(に決める)』と言ったのは、私の判断が甘かった」と語った。「敵を知り己を知れば百戦百勝危うからず」の孫子の兵法通り、塩谷氏は己の実力を見誤った。派閥の領袖になるためには集金力が大事だ、あなたにどれだけの経済人が期待しているのだ?
当然、あなたに国民も期待していない。あなたはこれまで何をしてきたか、これから日本をどうするのかビジョンを語れるのかい?
はっきり言えば、派閥の会長になることはあきらめて、次世代のリーダーを育てることに専念した方がよいと思いますよ。それと次回の自分の選挙区を心配しなさい。もうあなたの選挙区はあなたに何も期待してないかもしれませんよ。今回のことで選挙区の人たちはあなたの実力をはっきり確認したはずだから。過去の人になるでしょう。
福島県でも大臣になり稚拙な国会答弁で墓穴を掘った代議士がいます。「過去の人」になったら政治家はもう廃業です。スポーツマンは体力の限界が来て引退しますが、政治家は選挙民に離反されて退場していきます。弁護士資格を持つ元女性代議士や新潟県の美人代議士のようにテレビで復活する人もいますが、単に当選回数が多いだけの政治家をテレビは出演依頼しませんよ。
(文責;岩澤信千代)