🗓 2022年10月25日
2022年10月22日18:30にこの稿を書いている。19時に山際経済担当大臣が辞任の記者会見を行うらしい。どうでもよいことは記憶にあり統一教会の教祖と一緒に写った写真のことは「記憶にない。何万人の人と写真を撮ってるので覚えていない。」教団トップの韓鶴子総裁もその他大勢の一人だった。
岸田首相には山際大臣を閣僚から除外する機会は2度あった。8月10日の改造人事と臨時国会開催前とである。改造人事では7人を除外したのに山際大臣だけは留任させてしまった。組閣当日に山際大臣の教会との接触が発覚した。瀬戸際大臣の意味不明な答弁は、国民を大いに不快にさせた。彼の顔を国会中継で見なくて済むのを喜ぶ国民も多いだろう。彼の不誠実な対応は大臣としても国会議員としても資質に欠けるものと言わざるを得ない。国民の代理たるべき議員の資格は皆無だ。議員辞職もすべきだ。
岸田首相は自民党の他議員に波及するのをためらって庇ってきたのだろうが、週末に予定されている物価高に対する経済政策やコロナ対策で結果を出さなければならないギリギリのタイミングであった。取りまとめるべき所管大臣が火達磨大臣では支持率浮揚どころか断末魔に陥ってしまう。
安倍晋三首相在任中には菅前首相が軍師として機能したが、岸田官邸にそれに該当する人物は見当たらない。しまいには統一教会の元信者に直接会って話を聞くというようなパフォーマンス狙いになっている。一国の首相が実務面まで首を突っ込むことではない。餅は餅屋で有能な官邸スタッフがいるはずだ。この判断も致命的なことにもなる可能性にも知恵が回らないのか?
英国では保守党の過半数の支持を受けたスナク前財務相がアジア人初の首相になりそうだ。7つの海を制覇した英国の変化は予想もできなかったことである。ウクライナ戦争でイギリス経済は悪化していて国民生活はひっ迫している。手腕に期待したい。
ガソリン代補助に3兆円をすでに使っている。財政規律を考えない経済対策は将来の病根になる。今回の辞任騒動で「行き当たりばったり宰相」と綽名がついた岸田首相は大丈夫かあ。
もう一つニックネームが浮かんだ。「後手宰相」
私の本意は岸田首相にいくらかでも長く日本のリーダーであってほしいと思っている。大隈重信や石橋湛山を生んだ大学・学部の同窓生だから気をもんでいるのだ。開成高校出身らしい隙のない優等生の国会答弁には辟易しているが。開成高校には伝統の「棒倒し合戦」がある。臨機応変でないと勝てないはずだが。
(文責:岩澤信千代)