🗓 2023年07月13日
安倍晋三前首相が不慮の死を遂げて一年がたった。狙撃された現場から約5キロ東にある奈良市「三笠霊園」に建立されたという。
吉田松陰の遺書「留魂録(りゅうこんろく)」から命名されたという。「身はたとひ 武蔵の野辺に 朽ちぬとも 留め置かまし 大和魂」
その碑前にゴミなどが散乱している悪意あるコラージュ画像(作られた画像)が拡散している。安倍晋三は毀誉褒貶の人生を送った。山本五十六の国葬と違い万民が弔意を表したとは言えない。吉田松陰はその大和魂を多くの弟子たちが引き継いだが、安倍派はリーダーが決まらず大混乱だ。派閥のリーダーになると政治資金が雨後のタケノコのように集まる。皆がなりたいのだが、候補5人は帯に短し、襷に長しである。
下村元文化省大臣も派閥会長レースの前の方を走っていたが、統一教会の所管大臣の時に汚点を残していて、次期会長候補5人にも入れてもらえない。ダーテイな場面でいつもノミネートされているから、表の役割は回ってこないのだろう。
集団指導体制だとかリーダーを選ぶかさえも意見集約ができていない。吉田松陰の塾からは多くの逸材が輩出したが、後継指名をすることができないで無念の死を遂げた安倍晋三が残したものは混沌である。気骨があり派を割ってでも国家のために働くという気概を持った人材が安倍派にいないのが不幸中の幸いか。
(文責:岩澤信千代)