🗓 2023年10月19日

ここのところUチューブで「映像の世紀」を見ている。
衝撃的なものばかりだ。広島・長崎の原爆の映像。広島に原爆を落とした「エノラ・ゲイ」は皆が知っているが、長崎に落とした飛行機の名は知られていない。
人間はこうも残虐になれるのか。東京空爆を行ったアメリカ軍兵士は語る。「私はボタンを押しただけで被害者の死体は見ていない。」そうなのだ。地上では幾十万の罪もない老若男女が殺害されているのだが、爆弾を落とす兵士にはそれが見えない。あるのは軍人としての使命感だけだ。また、ある米軍兵士は語る。「日本軍兵士が手りゅう弾で自爆する。近づくと自分も巻き込まれるので日本軍兵士には近づけなかった。」と。捕虜にできないのだ。沖縄戦では追い込まれて、絶壁から飛び降りる女性の映像が流れた。
ソ連のベルリン攻略の映像にはまた驚いた。ゲッペルス宣伝相家族の遺体である。6人の子女が青酸カリを飲まされて横たわる遺体がある。その横には丸焦げの遺体二つが並んでいる。解説によると二つの遺体はゲッペルス夫妻で、6個の遺体は子女だという。80年近くたって、会津の西郷頼母一族21人の悲劇が、別の国で繰り返されているのだ。違うのは西郷一族の誰もが罪がないのに対して、ゲッペルスは罪のない幾十万の人の生命を奪うのに相当、加担していたことだ。
アウシュビッツのホロコーストの映像は、見るに堪えない。積み重なった遺体をブルドーザーが片付けている。餓死者が運ばれた部屋には、隣の遺体の尻に噛みいている遺体が数体あったという。同胞の尻にかみつくほど腹が減っていたのだ。
このようなことが、今でもウクライナやイスラエルで起こっているのだ。中国が台湾を攻撃したら、我が国も無傷でいられない。
人類は戦争をしてはならないのだ。
(文責:岩澤信千代)