🗓 2024年01月03日
元朝日新聞の佐藤章氏は、検察が石川県選出の森喜朗追及のシナリオを変更するのではないかと言っている。
私もそう思う。ついこないだまでは「おらが大臣、おらが総理」で郷土の自慢だった人である。地震で打ちのめされた石川県民に「郷土の英雄が逮捕された」という事件になれば落胆に落胆を強いることになる。検察首脳は手心を加えるだろうと。国民感情からしてもか弱い老人をいじめるなという思いも出てくるだろうと。
今回の地震は活断層に水が溜まって引き起こされた。近くに志賀原発・新潟の刈谷原発がある。こちらが事故を起こせば北半球に人が住めなくなる。こちらの対策が必要だと佐藤氏は論調している。
森喜朗は逮捕されないまでも今回の清話会捜査で政治的立場は急降下しただろうから、また2012年から議員ではないから公民権停止も意味はなさない。今回の事件で老人ホームに逃げ込んだのだから、政治的な影響力は相当低下しただろう。面接に行くとしたら自分の身も危ない忠義の臣の5人衆の誰かくらいだろう。いや彼らだって近づくのを嫌がるだろう。
今後、清話会の他メンバーは自分のことに汲々していて、翼を失ったも同然の元親分のところなどへ寄り付かないだろう。今回の裏金疑惑捜査により、森喜朗を罰してもすでに政界から影響力を排除した効果はすでに出しているのであえてあぶりだす必要もなくなっている。
森喜朗に上納された金よりも多額のキックバックを受けた大野・池田議員などが裏金で選挙民を買収していなかったなどへ重点が移される可能性がある。河合議員夫妻の例があるからだ。
ここで美談も紹介しておく。2日高校サッカー3回戦に石川県代表星稜が出場した。地元から300人の応援団が来る予定だったが当然災害の為駆けつけられなかった。対戦校の市船橋のサッカー部後援会は星稜のユニホームカラーが黄色と緑の為緑のメガホン350個を星稜側に貸し出した。結果は1-4で星稜は敗れた。市船橋の吉田正サッカー部後援会長「被災されて大変だと思う。試合が開催される以上、相手をリスペクトして戦いたいと思った。」日大藤沢のサッカー部員も黄色いポリ袋をかぶって星稜の応援に加わった。
政治家が20年以上私利私欲のために悪事を働いてきた。それに対し高校生のスポーツは何と美しいことであるか。森喜朗はスポーツマンシップを持たない似非ラグビーマンだった。そして蚤の脳ミソが政界を混乱に導いた。
(文責:岩澤信千代)