🗓 2024年12月24日
何の数字かと言えば6兆円はホンダ、1兆円は日産自動車の時価総額である。以前、日産は苦境に陥った時にフランスのルノーの出資を仰いだ。それでルノーからゴーンが送り込まれて急回復したのだが、結果的にゴーンに会社を私物化された。持ち株会社の社長はホンダから出す。取締役の過半数はホンダが握る。経済産業省の主導の日産救済ではないかと言われる所以である。
国外逃亡のゴーンは記者会見でのうのうと マスコミに出演し、この合併は相乗効果などないと言っている。
今までの企業統合で弱い者同士の結婚はうまくいったためしはない。本田宗一郎が生きていたらやめろと言ったではないかと思う。モノづくり原点の本田イズムと歴史が長く官僚体質の日産とは肌合いが違うような感じがする。
26年8月に持ち株会社ができるようだが、どうなることやら。売上3兆円をめざすと言っているが相乗効果を引き出せるかお手並み拝見だ。台湾の鴻海工業の出方も予断を許さない。
(文責:岩澤信千代)