🗓 2025年04月17日

(ブルームバーグ): 米アルミニウム生産最大手アルコアは16日、トランプ大統領による25%の鉄鋼・アルミ関税の発動以来、同社に2000万ドル(約28億円)のコストが生じたことを明らかにした。

  アルコアは同社にとって最大の金属生産地域であるカナダからのアルミニウム輸入で同コストを負担した。同社は発表資料で、「顧客やサプライヤー、物流企業と協力し、供給混乱を回避するため対応している」と説明した。

  同社の発表は、トランプ政権の貿易戦争が米企業に悪影響を及ぼしている兆候の一つだ。同社は今年初め以来、関税が貿易に与える影響について政策当局者と積極的に連絡を取り合っていることを明らかにした。ビル・オプリンガー最高経営責任者(CEO)は2月に投資家に対し、トランプ氏のアルミ輸入関税が約10万人の米雇用を脅かすと警告していた。