🗓 2019年12月07日

「いせ源」(アンコウ鍋)

 
 今年も大学ラグビー「早明戦」を見に行った。完敗であった。会津にいるときに毎年切符をとってくれている品川政幸弁護士に今年は、「あんこう鍋」を食いたいと要望していた。試合後いつも4人そろって飲み屋に出かけ親交を深めるのが常だからである。女房にそのことを話すと「あん肝」が好きな女房がのってきた。友人たちと一緒に食わないかと誘ったら、人付き合いの悪い女房は完全に拒否である。そばにいた次男坊が話を聞いていたので、どうかと誘ったらのってきた。実は小学生の頃から私の息子二人は私と食事をするのを嫌がった。食事といえばいつも居酒屋でク゚だを巻いている親父が嫌いになったのである。札幌の鴨鍋の店に行って以来、子供たちは私との外食を嫌ったので、今も一緒に外食に出ることはない。今回もダメだろうと一応声を掛けたら「行ってもいい」という。これは親友より子供の方が大事だと判断した私は、ラグビーの前日女房と子供と3人で秋葉原に行き「いせ源」に行ってたらふくアンコウ鍋を食べてきた。女房が大好きな「あん肝」を私は好きではないが、ここの「あん肝の刺身」は絶品なので一皿食べてしまった。ここのアンコウ鍋のスープが一味違う。すき焼きのつゆに近いだろうか。締めに雑炊にする。これがまた絶品。料金は3人で28000円だから一人9000円か。初めて子供が食事代を払うと言ってくれたのもうれしかったが、誘ったのは私なので私が支払った。

会津の食を宣伝しようと思い立ち始めた八重さんの好きな「パイナップル」の稿であるが、
 あえて取り上げた。理由は会津の料理人が東京神田の「いせ源」まで行って、同じ味が会津でも味わえないかとの願望による。神田の店は満杯だから会津でも大当たりするのではないかと期待している。

品川君にアンコウ鍋を依頼していた私は、ラグビー場で会うなり「昨日、いせ源でアンコウ鍋を食ってきた」と告白した。あきれた品川君は試合後私たちを無言で新宿の「銀座ライオン」に連れて行った。残りの二人は飲む場所が「いせ源」が「ライオン」になったことなどはつゆも知らない。

アンコウ鍋
あん肝
いせ源
雑炊
箸いれ

(文責:岩澤信千代)