🗓 2020年09月30日

(日経新聞 2020/9/28 掲載)
 常々私が危惧していることが本日、日経新聞に出ていた。先日友人に誘われ金山町の炭酸水を汲んできた。途中、友人は川霧がある幽玄な風景のできる阿賀野川の説明をした。確かに地元の写真家星賢孝が撮った写真は素晴らしい。友人に「この川を渡る橋の修繕が将来も保証されるとは限らないよ。」という話をしたところであった。

金山町は会津地方でも限界集落の多い部類に入る。会津若松市自体も高齢化率は高い。全国的にも限界集落が増加しているだろう。人の住まない地域のために橋を修繕し、道路を修理する経済合理性があるのだろうか?道があれば利用者の多寡にかかわらず除雪の費用も発生するだろう。国交省と高速道路会社の点検分は相当修理などの対策はすすんでいる。問題は地方自治体が管理している分である。このままでは、橋ゲタなどの陥落により人身事故が発生する確率は高いままだ。道路のインフラがなければそこの限界集落に住む住民は先祖伝来の土地を去り、ますます過疎化するに違いない。遊休地が増え熊やイノシシに占領されるやもしれない。

各自治体の首長および国交省は、早急に対応を考えてほしい。

帰宅し、金山の炭酸水を汲んできたことを女房に伝えると、あそこでは炭酸水を汲みに行って夫婦が死んだのよという。ネットで調べたら、8月に新潟県長岡市から来た叔父と姪が二酸化炭素中毒で井戸に落ちて死亡するという痛ましい記事が出ていた。
 確かに井戸は厳重な金属の網でおおわれていたのを思い出した。そういうことがあったのか。その日はたまたま高校の同級生数名と飲む日であった。持ち込んだ金山町の炭酸水で割ったウイスキーを飲んだら確かにおいしかった。幹事より締めの挨拶をするように言われて手締めをしたのだが、話の途中飲みすぎたためバランスを崩し倒れてしまった。昨年軽い脳梗塞で入院したことを知っているI君が翌日心配して電話をくれた。昨年10月以来の飲み会では生ビール中ジョッキ1杯、日本酒1合あとはウーロン茶にしていたのだが、その日は気の置けない高校同級生の集まりであり、ウイスキーの炭酸割りがあまりにも美味だったので調子に乗り、ウイスキーと日本酒を飲みすぎて友人にも心配かけたと大いに反省している。

(文責:岩澤信千代)