🗓 2021年02月12日
やはり、私の危惧は現実のもとなった。差別的な発言をした前任会長が後任会長を指名することは「泥棒が警察官を指名するものだ。」と前稿に書いた。森会長が川渕三郎と自宅で会い、涙を流していて、それを見た川淵さんがもらい泣きした。との報道があり、後任人事は万事休すであると思った。潔く森会長は辞任をし、後を託された評議員・理事が推敲熟慮を重ねた結果、川淵評議員議長を推戴すればよかったのである。森会長の「サメの脳みそ」がまた活躍してしまった。
お涙頂戴の浪花節は諸外国には通じないし、犯罪者が再び同類者を選ぶようなことをしてしまうとは。同類者でなくても同じムジナと思われる。大体二人が自宅で数時間も面談するということが常識外れである。罪を犯した人が後任者を選んではいけないのは理の当然である。
このようなとても見るに堪えない劇が演じられている中、朝のニュースで、すがすがしいことが報じられていた。荒川の河川敷で有志20名程が通勤電車に向かい無心に旗を振っていた。隣の看板には「今日も頑張ろうぜ!」と書いてあった。この「ぜ」がいい。「頑張ろう」だけで終わってしまっては見る人にプレッシャーしか与えない。旗を振っている人の中にはコロナで自分の店の収益もおぼつかない人がいる。
また、通勤電車の乗客すべての人がこの旗を見ているわけではない。見ていようが見ていまいが同じ同胞として電車の乗客に向かい、コロナ禍の中でも一緒に頑張っていこうということである。醜い劇の最中に、素晴らしい人間の「美徳」を見せて頂いた。
(文責:岩澤信千代)