🗓 2021年02月15日

夏冬スケートと自転車競技で7回オリンピックに出場していて「五輪の申し子」と呼ばれた橋本聖子五輪相がオリパ組織委員会の次期会長にという声がある。
 しかし、二つの大きなハードルがあると考える。前にも書いたが、国務大臣は公益財団の兼職を禁じられているので、就任するには大臣をやめなければならない。尚且つ組織委会長は激務なので参院議員との兼職は議員歳費との兼ね合いから給料泥棒になってしまうから議員辞職をしなければならなくなる。森喜朗会長は無報酬でその任にあたってきたが、組織委の取り決めでは会長の年収は最高年間2400万までは認められているらしい。議員失職となれば約4000万から2400万へ大幅ダウンになるという。ダウンした分は政府・自民党が顧問先を探してきて顧問料という形で補填することは可能なようだ。ただ税金でまかなっている現在の公設秘書は失業の憂き目にあう。彼女が受諾するにはこの金銭的な問題があるのだ。
 もう一点は2014年ソチオリンピック解団式での選手へのキスの強要である。被害者はフイギアスケートの高橋大輔である。当時の橋本大臣の肩書は日本スケート連盟会長・オリンピック選手団長である。圧倒的に選手より立場が優位にある。そこでのハプニングであるが、英国BBC放送をはじめ海外まで写真入りで大きく報じられた。  森前会長は女性差別発言で辞任を余儀なくされたが、次期会長候補は、セクハラ・パワハラの前科持ちなのである。さて国際世論を納得させられるだろうか。政治的な存在感から海外に覚えが良いという理由で安倍晋三前首相まで名前が挙がっているらしい。
 AP通信によると山口香(56)・小谷実可子(54)・高橋尚子(48)と橋本聖子大臣の4人の五輪メダリストの名前が挙がっているという。そもそも私には、単純に見て男が駄目だったら女にしようという発想が男女を既に色分けしているように見えるのだが・・・・。

(文責:岩澤信千代)