🗓 2021年04月13日

細田派の下村博文政調会長が「GDW興国論幸福度世界一の国へ」(飛鳥新社)を4月23日に出版するらしい。「下村さんは私の盟友です」と安陪前首相が後押ししているという。これで、禅譲を狙っていた岸田文雄の首相就任は遠のくだろう。

大宏池会になる構想が実現するかどうか。岸田派と麻生派が合体して大宏池会が生まれて、麻生財務相が同意すれば岸田氏の総理の目は残る。しかし、権力の味を知った麻生さんは、どちらかというと最大派閥の細田派とともに行動するだろう。細田派(98人)と麻生派(志公会:54人)が協力すれば150人程度になり、二階・菅連合など物の数にもはいらない。

 

GDWとは何か。Gross Domestic Well-beinngの略だという。客観的指標(GDPや平均寿命など)と主観的指標(幸福感や満足感など)に分かれており、本イニシアチブでは個人の実感としての豊かさを主軸とする「主観的Well-being研究の革新」を巻き起こすことでこそ真の意味での経済発展が実現できるとみなす考えだという。(CNET japan)

 

今まで国力を比較するのは国民総生産高(GNP)であり、米国が一番、中国が2番などであった。これが国民の幸福感や満足感を数値に表して比較するという。

 

私も初めて聞く言葉で、アフターコロナ後の概念としては世界に受け入れられる指標になる予感がする。物質的な豊かさだけが人間の幸せにはつながらない。菅首相にはその言動から国家観は微塵も感じられない。

下村首相の出版は自民党総裁選名乗り一番と受け止められているという。強力な国家観を持つリーダーの出現を国民は待ちわびている。政局から目が離せなくなってきた。

(文責:岩澤信千代)