🗓 2021年09月03日

二階幹事長を更迭する話が出た時から、菅敗北は予想はできた。自分の身を守る為に部下を切り捨てる論理は江戸時代じゃあるまいし、あり得ないと思っていた。困難には部下と一緒になって戦うのが基本である。総裁選不出馬は、戦意喪失による敵前逃亡に等しい。すなわちアフガンの政府軍と大して変わらない。

自民党内の形勢を判断してから結論を出したのだろう。首相辞任は内閣の世論支持率が30%を切った時点で判断すべきであった。ガースーは軍師としては優秀であるが大将としては資質を欠いた。菅官房長官に干された官僚もほっとしているのではないか。

それにしても、次の自民党総裁・首相は誰になるのだろう。地方の自民党員の人気は石破の方が岸田を上回る。石破はテレビ出演を見ていても理屈っぽい。岸田は人間味にかける、ストレートしか投げられそうもない投手に映る。第3の立候補者は出てくるのだろうか。今になって思えば下村博文は白旗を早く上げすぎたと後悔しているだろう。高市早苗は依然20名の推薦人を集められないだろう。

追伸:総裁選不出馬のガースーのぶら下がり会見は大変スガスガしかった。今までのコロナ会見では目が泳いでいたが、肩の荷が下りたのだろう。すなわち彼にとっては総理の職は荷が重かったのだ。菅だったら勝てる選挙も野党にとっては大いなる誤算になるだろう。

 

国難はただ一つ。新型コロナの制圧である。次のリーダーに大いに期待するところである。

(文責:岩澤信千代)