🗓 2021年09月05日

共同通信社が「次期首相に誰が良いか」の世論調査を行ったそうだ。

河野太郎31%石破茂26.6%岸田文雄18.8%だそうだ。岸田氏はテレビで見る限り王道を行っているように見え、前回出馬した時と比べ対応がどっしりしている。内閣総理大臣秘書官(政務担当)兼内閣総理大臣補佐官だった今井 尚哉(いまい たかや、1958年8月13日 – )が選挙参謀についたようである。岸田候補は自民党の役員任期制限により、二階幹事長外しを狙った。鳥の水音に驚いた平氏のごとくガースーは二階幹事長交代に舵を切った。そして派閥の壁に阻まれ幹事長を含め役員の選任が出来なくなり、自滅した。あくまでも総裁選に協力してくれと二階に頼ったら展開が違っていた。自分の保身のために他人を斬るという小人の行いをした。官房長官時代に官僚には通じた人事策が通用しないのは想定外だったであろう。岸田候補の一言で愚策を選んだ。小泉進次郎もレイムダックの菅首相と歩かなかった。当然である。幹事長など引き受けたら今後の政治生命を失うかもしれない。泥船とはそういうものだ。浮上する見込みがなくなる。

岸田氏はなぜ国民の人気が拡がらないのだろうか。河野氏は秋田のオフショア計画をいとも簡単に反故にした。確かに突破力はあるがあぶなっこさが付きまとう。石破氏には二階幹事長が議員宿舎で面会し、推薦人などの協力を申し出たが、持ち帰って返事すると言って帰ったという。打開策は二階派の応援しかないだろうに。前回の党員票は確かに安倍晋三より多かったが、派閥会長を退いた今では派内をまとめるだけで大変だろう。オオカミ少年の話には誰も乗ってこないからだ。やはりバランス感覚が秀でている岸田氏が良いのだろうか。ストレートしか投げられない投手に外務大臣を経験したとはいえ海千山千の国際政治の指導者と渡り合っていけるのか。小池都知事などと比べると高市氏は政治の実務能力に疑問が残る。山口次郎教授などは安倍晋三がスキャンダル隠ぺいのためにアベノミクス信奉者の高市氏を担ぎ出したと喝破している。桜を見る会やモリカケ問題などを抱える安倍晋三が日本国のリーダー選択にのこのこと出てきてはいけない。身の程を知れと言いたい。下村博文には派閥(安倍晋三と同じ清話会)を抜け出しても総理・総裁を目指す胆力はあるのか。

(文責:岩澤信千代)