🗓 2022年02月10日

高梨の二回目のジャンプ98mは、素晴らしい。シーツ着用違反で失格となった1回目のジャンプ103mは会心のジャンプであった。本人もやったとという気持ちだったろう。SMSで他のメンバーの人生を狂わせたと反省していたが、そんなことはない。確かに今回の日本チームのメンバーはメダル間違いない布陣であったことは否めない。小林 陵侑(こばやし りょうゆう)もくらいついて2回目は106mを飛んだ。

でもよく考えてみてください。常人ならチームのメダル獲得を阻害したと考えたなら、その重圧で2回目のあのジャンプは不可能である。10人中8人が責任感にさいなまされ、気落ちしてしまって落下するのがオチだ。

気を取り直して、まだメダルを狙おうとする気迫のジャンプであった。

スーツに関しては高梨一人の問題ではない。確かに着用してだぶだぶの違和感に気が付かないのは選手の落ち度ではあるが、スタッフが用意したものを選手は着るだけだ。それもわずか2cmの違いだ。高梨はSMSでジャンプをやめるのかとも受け取れる文章を発信しているが、さて彼女はどういう選択をするのか。どちらにしても今後を温かく見守りたい。金メダル絶対と言われたフィギアの浅田真央、バトミントンの桃田選手も敗れた。オリンピックに絶対はない。4年間の練習と禁欲の積み重ねが残るだけだ。そして、その結果は非情である場合が多い。

さて羽生 結弦のドラマの終幕が気になるところではある。女子アイスホッケーの「スマイルジャパン」からも目が離せない。

(文責:岩澤信千代)