全豪オープンでコロナワクチンを打っていなかったために物議をかもしたノバク・ジョコビッチが到頭テニス世界ランキング一位を明け渡した。メジャーオープンで錦織の前にマッターホルンのように立ちはだかり、その圧倒的な強さに地団太を踏んだのは私だけではないだろう。錦織がメジャー挑戦するにあたりジョコビッチと同時代であり、常に戦わねばならなかったことは誠に不運であった。

ロシアのプーチンの側近メドベージェフはプーチンの言うことをよく聞いて大統領になり、法律を改正してまたもプーチンに大統領の座を明け渡し、長期政権の道を開いた。そのおかげでウクライナ紛争が勃発した。強権国家に共通することは長く権力に居続けることである。ライバルをことごとく退け、周りにいるのはイエスマンだけだ。だから今回のウクライナ紛争のような一人芝居が可能になるのだ。

ちなみにテニス世界ランキング一位になるのはロシアのメドベージェフである。残念ながらプーチンの最側近メドべージェフはプーチンを追放しロシアの権力ランキング一位を目指すことはなかろう。

ロシア国民の自助努力以外に強権国家から民主国家への移行は難しいのが実体である。いつの日か、当局の弾圧を跳ね返す強力なリーダーが現れるのだろうか。

（文責：岩澤信千代）