🗓 2022年02月27日

ウクライナ紛争でロシア軍の進軍速度が予想より遅れている。第一の理由はロシア軍とウクライナ軍の士気の違いだという。それはそうだ。プーチンの大義なき戦争に駆り出されたロシア軍が同じ民族の同胞を殺害するのを良しとしないのは当然だ。それに対し祖国防衛のためウクライナ軍は必死に闘っているのだから。給料未払いで戦意を失ったアフガニスタン国軍とは雲泥の差である。アフガン国軍はタリバンが攻めて来るや武器を放棄して敵前逃亡した。第二の理由は米軍がウクライナに供与した武器、特に戦車を攻撃する武器が極めて有効だという。追加で400億円の武器弾薬をウクライナに供与することを米国は決定した。ウクライナの死者数は民間人を含め200名に対しロシア軍は400~4500名の死者数になるという。ロシア軍は死者数を発表していないがロシア国内に多くの未亡人や父を失った子供が遺される。戦争は身近な人の死を引き寄せる。ロシア国内に厭戦運動が拡大することを期待する。誰もが人殺しを望んでいない。在日ロシア人も新宿で「戦争反対」を叫んでいる。ロシアの軍隊はプーチンのソ連崩壊トラウマに付き合わされているだけだ。

SWIFT(国際銀行間の決済取引)からロシアを締め出すことが決定されそうだ。天然ガスなどロシアと資源取引などが多いドイツ・イタリアなどが反対し欧州で合意できないでいたが。ロシア制裁にはこれしかないと考えて同意したようだ。ただ、軽薄な米国高官が「SWIFTからロシアを締め出すことは核兵器の威力と同じだ」などと発言した。追い詰められたロシアが本当に核兵器を使用したらどうするのだ。言わずともよいことを何故話す?

SWIFT締め出しも絶対的な制裁になるかは不明だという。SWIFTはドル決済なのだが元を基準にした中国主導の金融決済システムがあるらしい。中国がロシアの国際間の決済機能を助けてやろうと思えばロシアの逃げ道はあるらしい。

27日北朝鮮はミサイルを発射した。世界の注目は、ロシアのプーチンに向かっている。プーチンはどこかの国のぼんぼんとは役者が違う。プーチンが主役であるが、どこかの国のリーダーはエキストラの通行人になり果てた。世界の耳目がウクライナに釘付けになり、誰も見てくれなくなったのでので焦る気持ちはよく理解できる。相手にしてもらえない幼稚園児が自分の方を注目してもらいたいとわざと悪さをする所業に似ている。

(文責:岩澤信千代)