🗓 2022年08月22日

とうとうやった。初めての東北勢の優勝。アナウンサーの解説によると東北の高校が夏の決勝戦に進んだのは過去に9回あったという。いずれも優勝には届かなかった。

今年は野球が日本にも持ちこまれて150年目に当たるという。夏大会は「10度目の正直」で、奇跡を起こしてくれた。

仙台育英高校おめでとう!!

どこかの団体が東北の高校が甲子園出場するたびに関所越えの「通行手形」を発行していたという。ようやく「空手形」ではなく育英高校の選手たちは見事に白河の関所を越えた。白河の関・東北をすっ飛びした飛行機ではなく地に足の着いた新幹線でだ。

16時25分仙台育英高校の勝利の校歌を聞いた。作詞はライオン校長であったのに気が付いた。

 

23日には地元のテレビニュースが仙台育英高校の母校での優勝報告会を報道した。各社が前段放映したのは東北新幹線が白河を通過する場面であった。何を意味するか?深紅の優勝旗が白河の関を越えることが東北6県の悲願だったのだ。北海道の高校は白河の関を越えたとは見なしていなかったことが判明した。戊辰戦争後は「白河以北100文」と言われ、長い間、長州藩閥政治の風下に置かれていた東北の悲願だったのだ。

最近では室内練習場もあり、雪国のハンデも少なくなり西高東低の差はなくなった。とはいえ選抜出場を果たした只見高校のように練習施設が十分といえる高校は多くはない。甲子園出場常連の私立高校とは設備も部員数も桁違いに違う公立高校もたくさんある。

仙台育英高校の監督の「頂点に立ったのは自分たちだが、コロナ下異常事態の中もくもくと練習してきた全国の全高校生に拍手を送ってください。」野球部だけではないすべての高校生に送られた言葉ともいえ、今までにない監督のコメントであり、ひどく感銘を受けた。

(文責:岩澤信千代)