🗓 2022年10月19日
広告大手ADKの社長も逮捕された。KADOKAWAなども含め横の広がりはソロソロ地検特捜部は縦の捜査に移行するのではと弁護士コメンテーターが発言していた。
さてどのような巨悪が現れるのだろうか。高橋元理事から黒幕への金の異動が証明されればアウトである。うわさされている森元首相かガースーか。地検特捜部の進行方向に期待したい。
と同時に札幌冬季五輪はどうなるのだ。今まで明らかになったことはこれだけの大きな金額に群がった人々が多くいることだ。
会津藩が生んだ外科医古川春英は掛け軸に想いを遺した(漢詩)。「薫猶を選びて作労すべし。」と。「薫」とはいい香りで「猶」は嫌な臭いである。善と悪を見極めて努力するべきだということである。春英は貧しい農家の9番目の子であり幼名は「留吉」である。最後に男の子が生まれたので父親がこれで子作りは留めるという意味だ。長男は男子そのあと7人の女子が続いた。苦学して大阪の緒方洪庵の塾や長崎でオランダ医師に外科を学んだ。わずかなお金を持ち野宿しながら長崎まで医学の修行に行った。驚異的な精神力である。
収賄した人間は賄賂を「いい香りがする」といって一目散に悪事に邁進したのだろう。企業においても売上高を上げようと検査偽装の罠にはまったところも多い。
意外な人物が白日の下、縄うたれるかも知れない。田中角栄も逮捕された。彼は死しても今なおフアンは多い。
新潟県西山町にある「田中角栄記念館」にある彼の書を見たことがある、筆の運びと書かれている内容は含蓄の多いもので、5億円の収賄容疑で逮捕されるまでは「薫」を選んで努力してきたことが窺われる。今の政治家より国民に対して正直だった。彼が周恩来と成し遂げた日中国交回復は、台湾・北朝鮮問題が重くのしかかり、日本国は窮地に追い込まれていることを草葉の陰で見ているのだろうか。
(文責:岩澤信千代)