🗓 2023年12月12日
安倍派の三役15名一掃作戦が週内にも開始される。13日の国会閉会後議員本人の事情聴取が予定されている。内閣改造が急遽行われる見通しとなった。首を挿げ替えると言っても簡単な話ではない。第一に支持率低迷で難破しそうな船に誰が乗るかといううこと。閣僚経験者が受けないと言ってる報道があった。第2に後任者が脛に傷を持っていないかとのこと。安倍派の資金パーティの裏金は件数。規模といい突出しているが、他派閥も同じような事をやっている。他派閥に所属する議員もおそらく同じような事をやっている。無傷の議員を探し出すことができるのだろうか。相当な身体検査が必要だ。人間ドッグあるいはペット並みの診断が必要だろう。しかし、岸田総理に時間はない。安倍派の現職者をすぐに更迭しなければ国民は納得しない。
第3に安倍派一掃に対して安倍派に遺恨を残すことになる。来年の自民党再選で安倍派の連中が反旗を翻すかもしれない。そうすれば再選も危うくなる。その場合、国民の強力な押しがあれば、安倍派もうかつに動けないが「増税メガネ」と呼ばれ国民の信頼を得られていない岸田総理に与するものはいないだろうから落選疑いなしとなる。
そう考えれば、安倍派を内閣一掃することは岸田首相総辞職と表裏一体の関係にあることが見えてくる。新任閣僚の不祥事が起こり得意の辞任ドミノに陥れば、通常国会などの政治日程に関わらず、岸田内閣ジ・エンドの結末を迎える。ただ残るのは弱小野党のうめき声だけである。国民の多数が野党になびかないからだ。
菅直人首相の現地訪問に東電吉田所長は悲痛の声を上げたことを皆が覚えている。ヘリコプターで現地に行ったのだが現場を混乱させただけだった。あの時に首相が成すべきことは海水注水を東電に認めさせることだったのだ。無能な総理大臣であったことが、国民に「野党は駄目だ」のトラウマを残している。米国のような2大政党の流れが日本に定着しない原因となっている。
(文責:岩澤信千代)