🗓 2024年01月08日

 安倍派裏金で突然マスコミに登場した「忘れられた人」田中真紀子に違和感を抱いた人が多かったろう。なぜ今田中真紀子?と思っていたら火事で大邸宅火事のニュースになった。学生の頃、目白4丁目に住んでいた私は下駄をはいてかの大邸宅の前をよく通った。学生服を着て角帽をかぶり下駄をはいて通ったのだが、名門日本女子大生と会話を交わすことは皆無であった。

 目白駅から田中角栄邸を過ぎ明治の元勲山縣有朋の邸宅であった「椿山荘」の手前の坂道を下っていくと丁度早稲田の森に到着するのだ。帰りは坂道を上ることになるので高田馬場から山手線で目白駅で降りた。目白には「蔵王」高田馬場には「宇宙会館」とパチンコ店があり、授業に出ることなく二つのパチンコ店で玉砕するのが常だった。

 よしんば高田馬場の戦場から大学に向かったとしても法学部がある南門の前で悪友が待ち構えていた。目の前の「グリーン」という雀荘に行くためである。4人いないと麻雀は出来ない。雀荘を出るころにはすでにすべての授業は終わっていた。数年前、その勉強しなかった友人の一人が日経新聞に写真入りで紹介されていたのにはびっくりした。一部上場会社の会計担当の常務になっていたのだ。その友人は同じく授業に出なかったので出世の原因は創業者一族の娘と結婚したのではと今でも思っている。大阪の名門高校出身でハンサムだったからである。

 数年前田中角栄の邸宅を通った。春画展を見るためにである。田中邸は学生の頃は庭も広かったが細川邸を訪れた時は一部庭園になっていた。相続の為、物納されたのである。熊本藩主細川家は日本最大の春画所蔵家である。春画は人気が高く細川邸内は人人であり春画を見るというより人の頭を見るという状態であった。鑑賞客の7割が女性であったのには驚いた。よく見えなかったので5000円近いカタログを買ってきた。私が購入したもので最大の出費だった。

 

 池田佳隆の逮捕の原因が明らかになってきた。メールを消去していた。「証拠になるものは消せ。」と秘書に指示していた。昨年暮れから後援会の人とも連絡が取れない状況が続いていた。国会の発言が繰り返し映像に出てるが「嘘をついてはいけません。人のものを盗んではいけません。」などと文教委員会で堂々と道徳について嘯いていた。大野泰正・谷川弥一議員の立証も視野に入っている。この二人は起訴相当で公民権停止になる可能性が高い。禁固刑の実刑も考えられる。池田議員は安倍チルドレンで安倍晋三に可愛がられ萩生田光一の1の子分だ。安倍派で認められるために青年会議所会頭の人脈を駆使し、せっせとパーティ―券を売りまくっていた。お金の行先は兄貴分の萩生田か安倍晋三に流れていたのだろう、安倍昭恵の引き継いだ1億7000万の政治資金の一部になっているかもしれない。

 今年は辰年、竜が暴れまわっている。自民党の政治家は年初から嵐の中で、今選挙が行われれば「木から落ちれば、ただの人」になる可能性が高い。誰も「先生」などと呼ばなくなる。新幹線のグリーン車にもタダで乗れなくなる。式典にも誰も呼ばないし壇上でお話もできなくなる。会社を経営しているとか弁護士資格を持っている人でなければ収入も途絶える。検察が厳罰を持ってのぞめば、政治資金規正法など改正しなくても悪さをする心配はなくなるはずだ。法律の運用の問題になるからだ。

(文責:岩澤信千代)