🗓 2025年01月21日
「赤いリンゴに唇寄せて・・・・」「まだ上げ初めし前髪の・・・」という時代も女房にはあった。小学校からの同級生だからわかる。しかし、今年古希を迎え、もはやその面影もない。その女房の頬が18歳の子のように左右赤く染まった。一週間前、痒いというので皮膚科に行った。塗り薬をもらってきたが一向に良くならない。そこで今日も医者に行きたいというので行って診察を受けた。診察が終わって車で待っている私のところへメールが来た。「しもやけと言われた。」と。えっ「しもやけ?」。懐かしい言葉に笑ってしまった。女房はグーグルで検索してストレスが原因だと思っていたのだ。私は懐かしい「しもやけ」と聞いて笑ってしまった。子供のころ雪遊びでしょっちゅう「しもやけ」になっていた。悪化すると象の手足みたいになる。周りの子は「しもやけ」であかぎれの手をしていたのも多かった。冷たくなった手足を炬燵に入れると今度は強烈に痛くなる。「しもやけ」は手足がなるものだと思い込んでいた。へーほっぺも「しもやけ」になるのか。薬局から出てきた女房は満面笑顔である。憎たらしい舅女のせいでストレスがたまり、皮膚病にかかったと思い込んでいたのが単なる「しもやけ」と聞いて安堵したからだ。とにかく原因がわかって良かった。新しい塗り薬で直らなかったら、医者を変えるしかない。
それと女房の部屋を暖かくするため石油ストーブを持ち込んだ。好き勝手に起きて寝る私と同じ部屋は嫌だと自分の部屋を確保している。
その部屋は隙間風が入る。寝ている間に「しもやけ」になったのであろう。私の中で死語になっていた「しもやけ」が突然現れるとは・・。
それから、スーパーにウナギを買いに行った。中国産1480円、国産2000円。私は大ぶりの中国産でいいと思ったが、女房は国産でないと駄目だと言って鹿児島産のを買った。かくいうわけで私の誕生日のプレゼントはウナギに「しもやけ」が加算された。
豆知識:東京都財務局によると、特別会計と公営企業会計を加えた全会計の合計は17兆8400億円程度で、スイスの国家予算と同規模になるという。(朝日新聞デジタル)
(文責:岩澤信千代)