🗓 2025年02月12日
台湾の半導体メーカー鴻海工業が日産を狙った。日産は苦し紛れにホンダと対等合併の道を探った。しかし問屋は卸さなかった。あまりにも日産の業績が悪かったからである。7000人の人員削減を提案したがホンダにとっては生ぬるいと感じ、意思決定を速やかにするため日産の子会社化を主張した。それに対し日産の役員と従業員はプライド優先で拒否反応を示した。
今ささやかれているのはホンダが鴻海工業と結ぶのではないかという。そうなったら、日産は破滅への道まっしぐらだろう。だから三菱自動車は旗色を鮮明にしなかった。この指とまれと言っても誰も日産に近づかない。プライドが会社を消滅させる前例とならないことを祈るしかない。
新しいニュースが入ってきた。鴻海精密工業の劉会長は12日、同社が目指すのは日産の買収ではなく「協業」だと言った。トランプの「投資」、鴻海の「協業」いろんな言葉があるものだ。鴻海にとってもシャープと違い自動車業界は未知の世界だ。どっぷりと自動車産業に入り込む余地はない。日産にとっても鴻海が未知の領域に入り込まないと高をくくっているのだろう。日産がホンダに強く出ているのは鴻海精密と密約でもあるのだろうか。
(文責:岩澤信千代)