🗓 2025年03月03日

欧州連合(EU)は一枚岩ではない。早速ハンガリーのオルバン首相がウクライナ支援に反対する手紙を欧州理事会議長(EU大統領)に送った。スロバキアのフィツオ首相も消極的だ。大体EUは致命的欠陥を内包している。それは全会一致の原則だ。もとより全会一致とするのには無理があるのだ。EUは寄合所帯で一致しても米国ほど弾薬やミサイルや戦車を支援できないのでは。英仏のみが前のめりで軍隊派遣まで踏み込んでいるが、その他大勢の国はあまりウクライナに関わりたくない。旧ソ連圏の自国にはロシアが攻め込んでこないと思っているのだろう。ウクライナから領土を奪取するのが成功したらバルト3国、ジョウージアなどにも攻め込んでくるのが予想できないのか。プーチンは国際法違反などへっちゃらだ。経済制裁しても中国やインドがロシアから石油天然ガスを買っている。ほとんど効果はない。ロシアの海外資産を差し押さえたというが実効性は見えてこない。EUはアメリカの同意なしに何事もなしえない。英国首相やマクロン大統領にトランプが敬意を表することはない。

(文責:岩澤信千代)