🗓 2025年03月31日

 報告書は、両社の役員の指名のあり方についても言及。「代表取締役会長または日枝久氏のブラックボックス化した、透明性と公平性を欠いたものとなっている」とした。

 社外取締役の選任についても、「日枝氏の知っている人物に偏っている。これらの指名の実態が社員のやる気を失わせ、組織全体の活力を低下させているリスクが発生している」と断じた。

 第三者委員会の結論待たずの日枝退場はやはりこういうことだった。委員会の結論が出てからは日枝天皇は辞めさせられたということになる。その結論が予想されたから、フジテレビは早々と日枝退任をはじめ人事を執り行った。直接業務の指示をしたわけではないが、40年にわたり人事でフジテレビを支配してきたのだ。

 別な話になるが、トランプは、中国・ブラジル・インドなどロシア産原油を買い込んでいる国々に別途追加関税をかけると脅している。金融決済市場からの締め出しを狙ったが、ロシアにはほとんど効果がなかった。中国はさもロシアを支援しているように見せかけ値切って石油を輸入している。

 ロシアに対してほとんど西側の制裁は効いていない。今度の制裁も実効性の程はわからない。トランプの関税攻撃は自国アメリカの物価高をもたらす諸刃の剣だ。国民がその物価高にどれだけ耐えられるか。

 国民の反発が最高潮に達すれば狂犬トランプも政策転換しなければならない。岸田の側近木原も昨日そのことを言ったのだ。トランプの関税攻撃は破綻するのは見えている。相手国をいじめるのと同じ様に自国民に苦痛を与えるのだ。いずれトランプもそのことに気づく。

 経済は裏表一体なのだ。アメリカに工場を持ち込んだり、資本を持ち込んだりいい面も確かにあるのだが、反動もある。関税をかけられた国の報復措置とアメリカが相手にされなくなる危険もあるのだ。長い目で見れば大統領就任直後の線香花火のようなものか?

(文責:岩澤信千代)