🗓 2025年05月25日

6月5日の期限を待つまでもなくビッグニュースが流れた。トランプが日鉄のUSスチール買収を認めたのである。USスチールの本社があるペンシルベニア州は大統領選の大票田である。バイデン・トランプとも有権者の票が欲しい。全米自動車労組を敵に回したくない。それで両候補とも買収には反対の姿勢を貫いてきた。トランプの関税攻撃が批判にあい、かつ24時間内に終わらせると豪語したロシア・ウクライナ戦争の終結見通しは闇の中で、トランプは手柄なく2年後の中間選挙を迎えることになる。今のままでは共和党は大敗北だろう。

「7万人の雇用と2兆円の投資を呼び込んだ」日鉄の買収は自らの手柄が欲しかった。日鉄は100%完全子会社を主張するが正式な契約書が成立しない限り、トランプは何を言ってくるかわからない。油断ができないということだ。ただ日鉄の買収がうまくいけばUSスチール7万人の従業員とその家族の安泰が保たれるのは事実だ。30日にトランプは演説をする。自分の手柄を自慢するのだろう。確かにバイデンではなくトランプだからこそドンデン返しができた。日鉄にとっては閉塞する日本ではなく巨大な米国市場を手に入れたことになる。まあ快挙と言ってよいだろう。

さあ今日は千秋楽だ。大の里が全勝優勝できるか。若貴景(昨日まで11勝)は星を伸ばして大関昇格の起点にできるか。33-12=21になれば大関に近くなる。強い横綱がいる時代の大関は大変だろうが、精進すれば福島の横綱誕生だ。本日、2025年5月25日は歴史的な日になるだろう。

(文責:岩澤信千代)