🗓 2025年08月19日

仏事には卒塔婆がつきものだ。ところがお盆明け卒塔婆ならぬ石破が世論の支持率上昇を受け、粘り腰を見せている。党所属国会議員295人と都道府県連代表47人の計342人の過半数の賛成で自民党総裁選の前倒しができるらしい。国会議員は書面で意思を確認することが決まったようだが、問題は47都道府県が持つ票の確認だ。

それぞれの県連の意思決定は誰がするのか。大体県連会長は現職の議員が会長を務めている。それぞれの会長には派閥が解消したとはいえ親分がいる。親分の意向を重視したら構成員の自民党員の意見は吹っ飛ぶ。はじめ石破退陣と息巻いていた旧派閥の親分も「石破辞めるな」のシュプレヒコールを無視できない。より自民党離れが加速する危険があるからだ。

老害の麻生太郎も次に担ぐ神輿も決まっていないから下手に動けない。高市が首相に立候補すれば野合の野党が一致団結して内閣不信任案提出、国民民主の玉木首相なんてありうる。立憲民主の比例票を減らした野田ドジョウは泥の中から頭を出すに出せない。公明は維新の連立入りに期待を示しているが、与党になれば維新の票は霧散する。もとより大阪都構想しかなかった政党である。

(文責:岩澤信千代)