🗓 2025年12月17日

今夜「ミステリーSP]を見ていたらハルウララが取り上げられていた。前に武豊が騎乗した単勝馬券5番を掲載したが、その後2025年9月9日に他界するまでの足取りが放映されていた。高知競馬場で宗石大調教師が勝てない馬を一生懸命育てていたが、馬主の意向に逆らえず、どこかへ行ってしまった。その後転々としていたがマーサファームに引き取られた。途中馬主から飼葉料の入金が途絶えてしまった。窮地に陥った宮原さんは「ハルウララの会」を立ち上げた。会費3000円で35名の会員がいれば何とかハルウララの食費が賄える計算だったが、80名の会員が集まったという。

難病にかかった女性がインタビューに応じていたが、ハルウララにずいぶん勇気づけられたという。我が身を振り返るとハルウララのように多くの人々に勇気と希望を与えられそうにもない。

大谷翔平のように不世出の選手がいると思うが、勝てないけども一生懸命走り続けた馬もいる。100年後までも両者は語り続けられるだろう。人と馬を一緒にするなと言われるかもしれないが、勝ち負けがはっきりしているということでは、同じ勝負の世界にある。大相撲の横綱よりハルウララの方が、長くマスコミで取り上げられるかもしれないよ。

余談だがハルウララの出現でかろうじて経営存続している高知競馬場は、敗者復活戦のレースなどのアイデアを出して黒字を続けてるらしい。

(文責:岩澤信千代)