🗓 2022年12月12日
再 婚
中井 けやき
コロナ禍3年。感染者の数に一喜一憂の年末、自室のエアコンが故障し買い替えた。
工事の人は部屋に入ると、古びた本や雑多に並ぶファイルを見回して「?」
工事が終わり一息、「よかったらどうぞ」。ブログ本を差し出すと、「自分も歴史が好き」とニコニコ受け取ってくれた。
若い人は戦国時代ファンが多い。会津なら蒲生氏郷とか、でも「この本は幕末・明治・大正が中心」そういうと、「戊辰戦争とか会津を知っている」という。
会津ファンのおかげでエアコンの風はさらに心地いい。
『明治の兄弟 柴太一郎・東海散士柴四朗・柴五郎』出版以来、会津に縁のある方から、お便りをいただくことがある。
柴五郎の縁につながる関口和子さんは、出版社経由で便箋10枚ものお便りをくださった。そこには様々な情報が詰め込まれ、そのままにしておくのは惜しく、了解を得てブログ記事に挿入した。
2021.6.19けやきのブログⅡ<柴五三郎編「辰のまぼろし」、会津女子戊辰を越えて>
https://keyakinokaze.cocolog-nifty.com/rekishibooks/2021/06/post-b6d60c.html
そのお便りにあった「再婚」の数が気になった。お家大事の時代、結婚はもちろん再婚も家のために重要であった。
戊辰戦争では敵も味方も戦死者がいる。残された妻は、嘆き悲しむ間にも生活していかなければならない。しかし、当時は女性の働く場が殆どなかった。
自力で生活してゆくのは今とは比べられないほど大変だった。そこで再婚したり、させられたり?
再婚理由で気になったのが、若い妻を喪っての再婚が今の時代より多そうなこと。年若い女子が亡くなるのは悲しすぎる。
上流の女性は身体が弱かった? そうとも思えないし栄養不足とも思えない。家事労働の類は、お手伝いがいて負担はあまりなかったろうに不思議な気がする。
そんなことを思っているとき、藤村学園の創立者・藤村トヨの考えを知った。
トヨ曰く、「日本の女性が中年から腰が曲がるのは、腹力と腰の力の関係にあり、腰をのばせ即ち腹に力を入れよ」。
20221.1<腰をのばせ腹に力を入れよ、女子体育指導者・藤村トヨ>
https://keyakinokaze.cocolog-nifty.com/rekishibooks/2022/01/post-81f19c.html
女性はおしとやかな暮らしが良いとされた時代、それが若い妻の死を早めたような気がしてきた。散歩が趣味の友人にこの話をしたら、トヨの考えを試して好かったという。試してみませんか。