🗓 2019年10月04日
「銀座9丁目、こんべぇ」
運動不足解消のため、ウオーキングを思い立った。私のコースは田園地帯を行くか、会津若松市街を歩くかの二つであるが、先日は、町の方向に向かった。途中小・中・高の同級生で風雅堂の館長を務めていたW君と出会った。丁度リオンドールの前だったので、イートインでお茶をしないかと誘ったが、体よく断られた。コーヒーを飲んでいたら、そこで私のウオーキングは終了しただろう。大町四つ角を左に曲がり、車だったら行けない一方通行を歩いて行った。しばらくぶりだと町は変貌するものだ。前によく行っていた「はいらんしょ」がない。移転したという。
駅に向かって進んでいると左に「スタンドバー」の字が目についた。会津では珍しいなあということでお店に入った。六本木や四谷のスタンドバーに行ったことがあるがすべて狭く、この店はかなりゆったりしている。入り口からカウンターまでかなりの幅があるせいだ。
ビールを頼んだ。最近の健康診断で高血圧、高血糖の診断が下され、女房の監視が厳しくなっている。酒を飲むのは1日おきにした。今日は解禁日である。つまみを頼んだ。
紙に書きだされたメニューを見て只ならぬものを感じた。今まで行った東京の居酒屋とつまみが違う。四谷でも乾きものとかサラダなど洋風のつまみが多いのだが、ここは魚の刺身関係がずらり。
「東京でお店をやっていたのですか?銀座9丁目で?」『銀座に9丁目はあるわけないでしょ。』そういえば、私がお客様に連れられて行っていた寿司屋とかおでん屋は銀座7、8丁目が多かった。
『魚は、深夜バスで豊洲まで買いに行っている。』前にこのお店が紹介されているのを新聞かテレビで見たことがある。その時行ってみたいと思ったのだが、開店してから5年になるという。看板に惹かれて偶然に入ることになった。つまみはカレイと牡蛎の刺身を頼んだが、素晴らしくおいしい。天然のカレイの甘さは、格別だ。生ビールを3杯飲んでしまった。家では500ml一本に限定しているのだが。
スタンドバーの裏には割烹料理「こんべぇ」が併設されている。生簀に魚が泳いでいる。営業前の仕込みの時間にお邪魔して写真を撮らせて頂いたのだが、銀座で営業していた時の常連のお客様がその味を慕って、今でも遠くから通うという。
「どちらかというと味よりも量」を重視するする我々会津人の食生活からすると贅沢な感じはするが、本当の魚の味を食べたいのなら絶対にお勧めしたい店である。経営しておられる姉妹は下郷町のご出身だそうである。
(文責:岩澤信千代)